アンド トゥルー
2008-07-12T18:03:35+09:00
crow_sergeant
とある物書きの、小説置き場となったブログ。
Excite Blog
- Higher than the Sun - まとめ
http://csergeant.exblog.jp/8250589/
2009-12-31T02:00:00+09:00
2008-07-05T16:48:34+09:00
2008-07-05T16:39:48+09:00
crow_sergeant
小説
Prologue -序章-
1.Route[Road] - 道 -
2. Rencontre[Encounter] -邂逅-
3.Intervalle[Interval] -幕間-
4.Demande[Request] -依頼-
速報:教えて!○○先生]]>
ツンクー小説 -まとめ-
http://csergeant.exblog.jp/3817717/
2009-12-31T00:00:00+09:00
2008-07-05T16:40:55+09:00
2006-07-15T17:44:11+09:00
crow_sergeant
小説
第01話 「メイガス」
第02話 「スクール登場」
第03話 「割と激しい幕間」
第04-1話 「朝のツン子」
第04-2話 「朝も素直クール」
第05話 「休日の朝」
第06話 「初めての」
第07話 「アルペジオ」
第08話 「これでこそ、母」]]>
ツンクーではない小説。
http://csergeant.exblog.jp/3902378/
2008-01-01T14:55:00+09:00
2008-07-12T18:03:35+09:00
2006-07-30T14:55:36+09:00
crow_sergeant
小説
懐かしい。
書き終えたのって、これが最初で最後かなぁ。
一番最初に書いたのは、妄想日記だが。死にたい。過去の自分を殺してやりたいwwwwwwwwww
まぁ、これは割と好評だったかなぁ。
とゆーわけで、ごめんなさい。やる気が起きぬ。
では小説の方をw
Title
「名も無き死神」 ―――僕は明日死ぬ。
それを知ったのは昨日。倒れて病院へ担ぎ込まれたときだった。
意識が朦朧とする中、医者が母に言っていた。
それで今、ベッドの上で寝ている。
(あぁ。死ぬのか・・・)
何か実感がわかない。これも運命なのかな。って勝手に納得してる自分がいる。
お別れは、今日言うしかない。
医者に無理を言って外に出させてもらった。
一旦、家に戻って携帯を手にして大好きないつもの公園へと向かっていた。
変わらない・・・。いつもの景色に、犬の散歩をしてる人。全然いつもと変わらない。いつもと違うのは、僕。泣きそうなのを我慢している。
(泣くのは、みんなにお別れを言ってからだ。)
とりあえず、僕はみんなにメールをした。
「大切な友達のみんなへ。急だけど、僕は明日死にます。自殺じゃなくて、ガンで。
みんな、ありがとう。そしてさよなら。葬式に行ってやってな。
今まで仲良くしてくれてありがとう。」
このメールを、とりあえず携帯に入ってる人へ送信した。
返ってくるメールが見たくなかったからすぐにアドレスを変えた。
あとは、僕の愛する人だけ。直接家に行くことにした。
「ピンポーン」
親は居ないらしく、すぐにみゆきは出てきた。
僕は最初、何気ないことを話して、本題を持ちかけた。
「みゆき・・・。ごめん、僕は明日死ぬ。だけど、君は死んじゃ駄目だよ。
僕の分まで幸せになれよ。それじゃあ、ありがとう。愛してるよ。さよなら」
僕はそれだけを行って、走って公園へと戻った。
恐かったから。みゆきの顔、とても辛そうだったから。自分まで泣きそうになったから。
そろそろ帰ろうかと思った頃、親友の悟が息を切らして走ってきた。
-------------------------------------------------------
「太一!やっぱりここに居たのかっ。死ぬってどういうことだよ!」
悟が来て、安心したのか、僕は泣き続けた。
僕が泣き止むまで悟は、何も言わずにそばに居てくれた。
落ち着いた僕は、全部悟に話した。
悟もメールを見て、心配で駆けつけてくれたらしい。
最後の夜。ということで、僕らは話し続けた。酒も呑んだ。
いつのまにか、友達も一杯来ていた。
――――――
「・・・さて、僕はもう行かなきゃ。みんな、ありがとう。さよなら。ずっと友達だよ。」
『オウ』
「僕は、いつも・・・、いつも・・・みんなの心の中で生きていくよ。」
「忘れないからな。忘れられるかよ・・・!」
「みんな・・・。うん・・・!じゃあ、バイバイ」
僕は、振り返らず歩いた。いつもの景色を見て、一歩ずつ踏みしめながら。
歩いていると、病院へ着いた。
「お別れはすんだかい?」
優しい男の人の声。
「はい。みんないい奴です。」
「そうか・・・。さ、こっちへ」
そういって先生は、僕をベッドに寝かせた。
-------------------------------------------------------
安楽死。とでも言うのだろうか
僕は眠っているうちに死んだらしい。やっぱりあんまり実感がわかない
痛みも、辛さも無い。ベッドの上で僕が安らかなカオをして眠っている。
ボーっとしていると、黒装束の白い仮面をした人が立っていた(?
(ブリーチか?)と思ったので僕は聞いてみた。
「君は何?死神?」
白い仮面の人は、黙ってうなずいた
「君は何をする人?名前は?」
聞いてみたが、黙ってそこにいる。
ふと、みゆきのことを思い出した。病院の時計は午後4時をまわっていた。
名も無き死神に僕は尋ねた。
「僕、ちょっと彼女の様子を見に行きたいんだ。終わったらどこへ行けばいい?」
死神はスッと指をさした。その先はいつもの公園だった(なぜ、公園だとわかったのはわからない
「わかった。そこに行くよ」
僕は走り出した。
空中を走っていったので、早くみゆきの家へついた
ドアを通り抜けると、みゆきは泣いていた。
僕は、みゆきを抱きしめた。けど、みゆきは気付きはしない。それでも僕はみゆきを抱いた。
どれくらい経ったのだろう。みゆきは思いつめた顔でスッと立ち上がって洗面所へ行った。
そこでみゆきはかみそりを手に取った。
「太一・・・ごめん。やっぱり辛いよ・・・」
―――――――
かみそりを手首に当てようとしたとき、僕は条件反射と言ってもいいくらいとっさに叫んだ。
「ダメだ!!みゆき・・・僕の分まで生きて笑ってよ!」
伝わるかわからない・・・。けど、僕は言っていた
みゆきに僕の声が届いた。
みゆきは、手を止め、まわりを見渡した。
「太一・・・ありがとう。分かったよ。私、太一の分まで幸せになるから」
「・・・・ッ!」
(みゆき・・・)
モウ聞こえないけど、もう一度別れを告げて、僕は公園へと向かった。
-------------------------------------------------------
死神はちゃんと居た。
(当たり前か・・・)
なんて思いながら僕は死神の元へと向かった。
「これからどこへ行くの?」
そう言ったら、死神は手を差し出した。
僕は、その手を掴んだ。すると、あたりの景色は変わり、気がついたら道の他には何もない所に来ていた。
死神は、道の向こうを指していた。
「歩いていけばいいの?」
やっぱり、死神は黙ってうなずいた。
最初の方は黙々と歩いていたが、いつのまにか僕はしゃべりだしていた。
「・・・でね?みゆきってば本当にドジなんだよ?!何も無い所でころんだりするし。」
「・・・」
――
死神は、黙って話を聞いていた(んだと思う。
「やっぱり、みゆきは天然だよ。イキナリ変な事も言い出すし・・・」
話して居るうちに、僕は泣いていた。
「楽しかったなァ・・・あの頃は・・・
やっぱり僕、死んじゃったんだね・・・」
「・・・」
気のせいか、死神も沈んで見えた。
「あ~ぁ、もっと色んな事しておけばよかったなぁ・・・」
涙が溜まる目をこすりながら、僕は言った。
疲れもしない、ただ道が続いてるだけ。そこを僕は歩いた。
ただ、なんとなく休んだりした。それでも、死神はちゃんと僕のそばに居た。
死神に名前を聞いたが、無いと言う。やっぱりしゃべらないけど。ただ、うなずいてるだけ。
「名前が無いのか・・・。よしっ。僕がつけてあげる。
・・・ジェンドなんてどうかな?日本人っぽい名前じゃおかしいと思ったからさ。
僕の好きな漫画の主人公の名前だよ。いいかなぁ?」
何も言わずに死神はうなずいた。
僕の気のせいかもしれないけど。少しうれしそうに見えた
-------------------------------------------------------
そんなコトをしている内に僕は死神のコトが少しだけ分かったような気がする。
どれくらいの時間が経ったのだろう。この世界には時間というものが無いように感じる。いや、無いのかも。
それに、未だ誰とも会ってない。
(はぁ。誰か居ないのかな・・・)
そう思った途端、後ろから声がした。
「よう!君は誰?」
ずいぶんなれなれしい、陽気な人だ。
「ん?俺か?ゆうやって言うんだ。ほら、名乗ってやったんだから自己紹介ぐらいしろよ」
「あ、うん。僕は太一。君も死んでるの?」
「あぁ。交通事故でな」
それから、僕らは話をしていた。
話しているうちに色々とわかった。
ゆうやもここで会ったのは僕だけだというコト。
彼は野球のエースをしていたコト。
誰にも別れを告げれなかったコト。
ここで出来た、初めての友達だから、僕はものすごくうれしかった。自分のことも話したし。
「いいなぁ、お前は。別れを告げれたンだから。俺なんてイキナリだぜ?未練タラタラだぜ。ハッハッハ」
そんなことを言いながらも笑ってる。ものすごく明るい人だな。
・・・でも、泣いてたんだなって、ふと思ったりもした。
ゆうやにも死神がついてるらしい。けど、僕には見えない。僕の死神もゆうやには見えないらしい。
その死神もやっぱりしゃべれないらしい。
ゆうやによると、ここでは自分が想像したものが手に入るという。
「腹減ったから飯でも食わねぇか?」
「え?何も無いよ?ここ」
「だから、教えただろ~。何でもここでは手に入るんだから」
「あ、そうか・・・」
(う~ん。ステーキが食べたいな。よし)
(ステーキ!ステーキ!!ステーキ!!!)
「うぁ・・・。すごい・・・」
出てきたのは、3キロはあるだろう特大ステーキが皿に乗って出てきた。
(何でも手に入るのか・・・)
「ねぇ!人は?人も出来るの?!」
「わかんねぇ。本当に強い思いならできるかもよ」
「ん・・・」
正直、僕は悩んでいた。もう一度、みゆきに会いたい。でも、会ったら別れが惜しくなる。
「おい!?どうした?」
「あ・・・。なんでもない」
「そうか。沈んでないで笑えよ。俺まで沈んじゃうだろ~!」
「ごめん・・・」
「いいから!笑えって」
ゆうやは、変な顔をして僕を笑かしてくる。
「あははは。変なカオ~」
「ふっふっふもっふ」
(ゆうやも居ることだし、いつかはみゆきにも会えるし。根拠は無いけど。・・・・・・ふもっふ?)
「さ、とりあえず飯でも食おうぜ」
「うん。そうだね」
「ふぅ~。食った、食った。さぁ行こうか。でも、この道はどこまで続くんだろうな」
「ほんとにね。気分的に疲れるよ」
本当にどこまで続いてるんだろ・・・?
-------------------------------------------------------
「さてと」
また歩き出す。
歩いても歩いても、変わらない風景
落ちない太陽に紅い空
月もすこしだけ見える。
キレイな風景。だけどなぁ・・・
どれくらい歩いたことやら。。。
いつになったら着いてくれるんだろう。この先はには・・・
「・・・い。おいってば!!」
「え?!な、何?」
「いや、別に用はないけど。あまりにもぼーっとしてたもんだからな」
「え?そう?」
ちょっと、顔を赤くする。
「あぁ。まぁ、確かに考えるよな。いつになったら着くんだろうって。この先ってなんだろうってな。」
「う、うん。」
「ほら!元気だせよ。もうすぐ着くってば。な?」
「うん・・・」
「またそんな顔する。ダメだぞ」
「・・・ん。そうだな。ごめんごめん」
「よろしい」
「時間がないな・・・」
「え?何?」
「いいや、なんでもない」
「ならいいんだけど」
ただただ歩き続ける。
「なぁ、なんで暗くなってきたんだ?」
「・・・・・・」
「太一!!」
「ん、ごめん。で、何?」
「空見てみろよ。暗くなってきた。」
「え?暗くなってないよ?」
「え・・・?」
口をあけたままのゆうや。
どうしたんだろう。
表情が、段々暗くなっていく。
「太一・・・。ごめん」
「どうしたの?」
「ん・・・。お別れだ・・・」
ゆうやの足が光りだす。
「え?!そ、そんな・・・。会えたばっかりなのに!」
「あぁ・・・。大丈夫・・・。また会えるよ」
「でも!でも・・・。もう一人は嫌だよ・・・」
「ほら、ジェンドがいるだろう。それに、お前の心の中にオレもお前の友達も。みんな居るだろ?」
「あ・・・。う、うん」
「だから。泣くな。・・・じゃあ、な」
「・・・うん!ま、また会えるよね。絶対だよ」
ゆうやは体全体が光って、消えていった。
しばらく、僕はすわりこんでいた。悲しくて。哀しくて。
『・・・?・・・?』
「え?」
どこからか声みたいなのがした。
でも、見回しても僕とジェンドだけ。
もしや、と思い、ジェンドを見てみる。
『か・な・しい・・の?だ・・いじょ・・う・ぶ・・わ・・たし・が・・い・・る・から・・』
「・・・うん。そうだね。もう大丈夫。ありがとう。でも、しゃべれたんだね?」
ジェンドは首を振る。
「え?でも、たしかに聞こえたけど・・・」
まぁ、考えてても仕方がない。
先に進もう。
-------------------------------------------------------
「うーん。よく寝たぁ」
ちょっとだけ目が痛い。ちょっと泣きすぎたかな。
っていうか、こっちに来るときからずっと別れが重なってる気がするなぁ。
まぁ、おかげで色々な事がわかった気がするし
悪い事・・・じゃ無いよな・・・。
また涙が滲んでくる。
「あぁ、もう!たくさんだよ、こんなのっ」
「少し泣いて楽になったかなぁ・・・」
僕はもう精神的に疲れ果てていた。
色々な事が起きすぎて。
「いつまで続くんだよ。景色も変わらない、疲れもしない。こんなの意味ないじゃないか!」
ジェンドは首を横にふった。
「え?どういうこと?ってしゃべれないのか。考えてみるよ」
んー。どういうことだろう。
・・・考える?あぁ。そういうことかなぁ?
「ねぇ、ジェンド?ここってさ、今までの事振り返るところ?
最初からここの先って無いんじゃないの?」
やっぱり黙ってうなずくジェンド。
「そっか。そうなんだ。悪い事じゃないね・・・。うん。そっかぁ」
じゃあ、歩かなくてもいいのかな?
僕は横になる。
目をつぶり、色々な事を思い出す。
みゆきの事や友達の事。
・・・。
いつの間にか眠っちゃってたらしい。
起きてあたりを見渡す。
「あれ、ここ。どこだろう・・・?」ジェンドも居ないし、景色がなくなっている。
あたり一面見えるは真っ白な世界。
「ジェンドー?どこ行ったのー?」
また自分独りになっちゃった。
もう、こんなの嫌なのに。
「太一・・・。」
え?
「誰?誰か居るの?」
声がしたほうを僕は向く。
「あれ、君は・・・」
-------------------------------------------------------
「君は・・・ジェンド?」
「・・・」
「やっぱりそうなの?でも、姿が違うよ?」
「・・・えぇ。ここはあなたの心の中」
「え・・・。僕の・・・?」
黙って頷くジェンド。「ここは、今までの自分の事を思い出すために作り出されたあなたの心なの」
「自分の事を・・・?」
頷くジェンド。
「でも、なぜ・・・?」
「・・・。それは、今までの楽しかった事やうれしかった事。色んな思い出を忘れないようにするためです」
「・・・そ・・っか・・・」
「ゆうやが言ってたでしょう。この世界は、思い描けばなんでも手に入ると」
「うん・・・」
「ゆうやは、あなたが作り出した友達」「え・・・?」
「だから、ゆうやが来て、色々教えてくれたよね。友達や思い出の大切さを」
「うん。ゆうやが居てくれなかったら僕は・・・」
「そして、充分な時間が経ちました」
「こ、これから僕はどこに行くの?!」
「言えません。でも、誰かの近くに居たいのなら聞きますが」
「・・・もうちょっと待ってくれないかな?こんなのイキナリすぎるよ・・」
「・・・」
黙って頷くジェンド。
誰かの近くに。か・・・
みゆきの近くに近くに居たいな・・・
ここが、僕の心の中・・・
確かに僕らしいや・・・ハハ
ゆうやは僕が作り出した友達か・・・
そこまで寂しかったのか・・・・・・うん、寂しかった。
((っていうか、ジェンドって女のコだったのか・・・
「・・・うん。決めた!」
「・・・」
「やっぱり、みゆきのそばがいい」
「・・・わかりました。次も楽しい人生を。また会いましょう」
「うん・・・」
あたりが急に暗くなる。
-------------------------------------------------------
ん・・・。真っ暗だ。
あれ。僕は誰だろう?
うまく、動けない・・・
ん・・・。
ん・・・?
急に光が射しこんだ。
「にゃぁ(まぶしい」
「かわぃー。赤ちゃんだよー。わーぃ」
あれ・・・。このコ、誰かの面影が・・・
「ねー、みゆきママ~。飼っちゃダメ~?」
「もう。しょうがないわね。名前は何にする?」
「じゃぁ~。太一のたっくん!」
「!・・・いい名前ね・・」
「にゃぁ~」
もう、前世の記憶は無いけれど。
太一という猫は暖かい家族に囲まれて幸せに過ごしていった。
余談なんだけどね、実は太一、少しだけ記憶を持ってるみたいで
いつもみゆきの傍に居ましたとさ。
Fin
]]>
Higher than the Sun
http://csergeant.exblog.jp/6698708/
2007-10-28T16:25:37+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-28T16:25:37+09:00
crow_sergeant
小説
私は、これでもまだ高校生なのです。
その高校生が、知り合いの1人も居ないこの街へやってきた理由。
それは後々わかることなので、今は言わない。
けれど、1人でやってきたわけではない。
早くに親を亡くした私。
身寄りの無い私を引き受けてくれたのは、本当の姉のように慕ってきたあの人。
そして、私の親から教わってきたある物の兄弟子でもある。
その人のおかげ、というか、その人のせいで私はこの街へやってきたのである。まる。
∫ ∫ ∫
少なくも、多くもない友達の1人にとても噂好きの奴がいる。
名を後藤君と言う。割と神出鬼没な奴で良い奴なんだが、掴めない性格をしている。
その後藤君が、この頃変な噂が流れていると言っていた。
実際に見たコトはないらしいが、今この街では人狼が夜な夜な街を出歩いているという。
それらしき姿を少し見かけた、というのが少し。
犬とは思えない遠吠えが多数。
それと関係があるのか、行方不明者が少し、増加しているとのこと。
後藤君の芝居がかった口調に気圧される僕。
いつもに増して重く語る後藤君。
この街、と言ってもさほど小さいわけじゃない。
わけじゃないのだが、噂だと切って捨ておける問題でもないような気がした。
・・・まぁ、空から見ていてそんなものを見たことは無いんだが。
∫ ∫ ∫
昨日の夜、天馬と約束した時間には少し余裕がある。
その前に、あの人と会っておこう。
たまに、思うのだけど。あの人は私をいじって楽しんでるのでは無いかと思う節がある。
今回も、バレたらいじられるのだろうか。いや、確実にいじられるっぽい。
とりあえず、昨日の件は所々伏せて報告しよう。
と、街外れにある工場地帯の一角に着いた。
その中に1際浮いている、オフィスビルの3階にあの人は居を構えている。
あの人・・・彼女の名前は水無月鈴華《みなづき れいか》。
私の身元引き受け人で、兄弟子であり、また私の師でもある。
私が親から引き継いだのは、軋間の一族の血と、そして土地だけである。
ほかにも私には権利がある、といって引き継がせようとしたものもある。
けれど、それは鈴華さんの方が適任だと言って辞退したものがある。
それは、ロンドンの時計塔にある魔術協会のイスのこと。
私にはそのイスに座っていられるほどの腕も度胸も無い。
鈴華さんに言わせてみれば『そんなもの、無くても座っていられる』とのこと。
まぁ、1世紀にも満たないうちに無様に散るだろうけどな、とも言っていたのである。
余談はさておき。
鈴華さんは、
『街に慣れたのなら、うちまで来るといい。これからの話をしよう』
と言っていたのでここまで足を運んだのである。
昨日のうちに、散々街を歩きまわったおかげか、迷うことなくここまで来れたのはいいんだけど・・・。
中々にこのビルへ入るための入り口が見つからない。
まるで、このビルに入るのを拒んでいるかのように。
20分近く、探した末に見つけた入り口には、鈴華さんのものであろう魔術の痕跡が残っていた。
ある種の結界、目的が無ければ見向きもしない、初歩の結界である。
―――あとでわかるのだが、これはダミーのようなもので、私では感知できない結界があと2つ残っているらしい。
流石、私の師。と言いたい所だが、この結界は彼女独自のもので、教えてくれる素振りはひとつもなかったりする。
ケチ、と言いたい所だが言ったら殺される。
ガチで、殺される。死んでも、言えません。
言っちゃ、ダメです。
まぁ、話を戻しましょう。
事務所のような趣の部屋に着く。実際、事務所だと知ったのはもっと後。
中へ入ると、鈴華さんは、人を嘲笑うかのような笑みをしたまま、迎えてくれた。
「遅かったじゃないか。いや、片刃にしては早かったかな?」
訂正、ような、では無くホントに嘲笑ってた。
「鈴華さん!なんでそんなイジワルなんですか!もうちょっと詳しく言ってくれても良かったんじゃないですか!」
「悪い悪い。でもな、片刃。これもお前のためなんだぞ?試練だと思って諦めるんだ」
「そんな、人を嘲笑うだけの試練はいりません!」
悪びれた様子もなく、鈴華さんは本題を切り出す。
「まぁ、座れ片刃。ここへ来たのはほかの用事なんだろ?」
私にソファーを勧める鈴華さん。
「・・・鈴華さんが、呼んだんです。用件はなんですか?」
少しふてくされながら私は聞き返す。
「まぁ、どうして日本へ来たかはわかってるよな?」
そうなのだ。私がここへ来た理由。
「協会からの依頼でしたよね」
それは鈴華さんが、協会から引き受けた依頼で、私は助手として来ているのである。
だが、まだ私はその依頼の内容を聞いてないのだ。
「そう。それなんだが、片刃。どうもな、今回の件は私では簡単すぎる。
代わりと言ってなんだが、お前がやれ、片刃。良い修行になるだろ?」
そう言って、鈴華さんは頑張れと有無を言わさず決定してしまった。
修行、と言われては私のプライドのためにも断るわけにもいかない。
けれど、鈴華さんは最初からこうするつもりだったんじゃ・・・?
「何か言いたげだな。それで依頼の内容なんだが・・・」
流石、兄弟子。わかってらっしゃる。だけど、全て決定事項で話すのはよくないと思う。
「ちょ、ちょっと待ってください、鈴華さん!丸投げですか!?」
この街に来てから、私は置いてけぼりの状況によくあうような気がする。
「なに、情報くらいは提供してやれるが、まぁすぐにとはいかないがな」
落ち着いた素振りで鈴華さんは話す。
「で、まぁ依頼の内容なんだが・・・、片刃。聞いてるか?」
「え、えぇ。聞いてます」
とりあえず深呼吸して頭を切り替える。
「ふむ。まぁなに、簡単な話だ。今、この街では怪物が出るという噂があるのは知ってるか?」
「いえ、知らないです」
「その怪物なんだが、ホントに居るんだよ。まだ噂程度だが、実際にはその怪物に襲われて行方不明者が多発している」
「その怪物の退治ですか。確かに、鈴華さんじゃ荷が軽すぎますね」
「甘く見るなよ、片刃」
急に真剣な面持ちで私を睨む鈴華さん。
少し気圧されながらも私は先を促す。
「それで、どんな怪物なんですか?」
「それがな、今の段階じゃまだ不明だ」
「やっぱり丸投げじゃないですか!」
「だから落ち着け。期限があるわけじゃないんだ。少しずつ、自分のペースでやってけよ」
そんなことを言いながら鈴華さんはタバコに火をつける。
「お前に、相方が居れば少しは楽になると思うんだが」
「今のところ、そんな人は居ません」
「ま、来たばっかりだし、そんなもんだろ」
自分で淹れたのか、既にあったコーヒーを口に運ぶ鈴華さん。
私の返答を待つかのように、ゆっくりとした、動作だった。
「・・・わかりました。その話、引き受けましょう」
私一人でやる、というのはこれが初めてだ。
鈴華さんは、私の力量を測るつもりで任せているのかもしれない。
何より、この私自身がどこまでやれるのか、それを確かめたくてうずうずしている。
「これも経験だ、片刃」
ゆっくりとタバコの煙を吐きおえて、
「この街に巣食う化け物をブチ殺せ。」
私を焚きつけてくれた。]]>
教えて! 遠坂 先生 @ 諸葛凛
http://csergeant.exblog.jp/6658184/
2007-10-21T00:28:36+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-21T00:28:36+09:00
crow_sergeant
小説
遠坂:えーと、急ですが参上しました。遠坂です
このコーナーは、Higher than the Sunの解説コーナーです。
遠坂:今日は、両儀 式さんに来てもらいました。どうも、こんばんわ
ネロ:はい、こんばんわ
遠坂:今回は、Higher than the Sunの解説、ということですが
ネロ:長いからハイザサンで
遠坂:はあく
ネロ:まぁ、解説というか。疑問に思ったことを言ってやろうと思っただけだ
遠坂:あぁ、クレームですか
ネロ:そんな生易しいものだったらいいな
遠坂:評判は上々なんですけどね
ネロ:ほとんど、読んでる人は身内だがな。少ないにも程がある
遠坂:それを言ったらお終いだ
ネロ:早速だがいいか
遠坂:どうぞ。あ、でもネタバレになるようなコトは極力控えるんで
ネロ:一番多かったんだが、天馬と片刃の部分、どうにかならないか?
遠坂:聞いてねぇし。で、どうにかとは
ネロ:視点を変えるところがわかりずらいんだ。
遠坂:あぁ。あえて言おう。それが味
ネロ:簡単に言うかよ
遠坂:気にしたら負けかなと思ってる。
ネロ:・・・。
遠坂:何か?
ネロ:いや、別に。
遠坂:色を変えたりしたかったんだが、ムリだしな。あと、記号か何かで分けたかったんだが
ネロ:やればいいじゃないか
遠坂:ページが、というなんというか。仕様です。
ネロ:あぁ。それはしょうがないかもな。
遠坂:でしょ?
ネロ:で、次なんだが。サブタイトルの意味とか、教えてくれないか
遠坂:アレな。フランス語なんだよ。全部。
ネロ:そうだよな。英語じゃないのは確かだったな
遠坂:うむ。
ネロ:で、意味は?
遠坂:・・・
ネロ:な、なんだよ
遠坂:いや、さ。1話目のサブタイ。忘れちった。
ネロ:なめてんのか?
遠坂:本当に申し訳ない
ネロ:なんだ、この作者。適当にもほどがあるぜ?
遠坂:もはや何も言うまい
ネロ:Personne qui va sur route vide。コレか
遠坂:俺、どんなタイトルつけたっけなぁ
ネロ:翻訳したら、意味のわからないもんになるんだよな
遠坂:それが一番の問題だ
ネロ:なんつーか、もっと精一杯謝れ
遠坂:ごめんなさい。でもアレだ、今度から英語のを[ ]これにいれておくか
ネロ:それがいいな
遠坂:あと、サブタイ変えるか
ネロ:それは・・・。まぁ、しょうがないか
遠坂:っと、変えてきた
ネロ:同時進行か。ご苦労さん
遠坂:いやいや
ネロ:で、ハイザサンの世界観なんだが
遠坂:それは、今の世とそう変わりない設定だが
ネロ:今の世に空を飛ぶ人が居ると?
遠坂:一般人の俺たちにはわからないかもしれないが、少し視点を変えてみればそういうものが、ごろごろしているかもしれない
ネロ:夢見る少年だな。そういうのは嫌いじゃないぜ
遠坂:ある意味、その夢がこのハイザサンだな
ネロ:あとは、何かあったかな
遠坂:軽くスルーかよ
ネロ:あぁ、そうだ。更新の件なんだが
遠坂:普段、PCで書いてるからな。章ごとに更新されていくと思う
ネロ:PCからか。それはなんとも
遠坂:PCのが早いからな
ネロ:オタクめ
遠坂:否定はできん。俺も、その君の名前もな
ネロ:月厨が
遠坂:尊敬する人は、奈須きのこです
ネロ:・・・KYめ
遠坂:それは関係ないだろ。空気嫁
ネロ:('A`)
遠坂:まぁ、第一回はこんなもんでいかがかな
ネロ:次も俺が出るのか
遠坂:よろしく
ネロ:しょうがないな
遠坂:では、また次回~
ネロ:じゃあな
]]>
Higher than the Sun
http://csergeant.exblog.jp/6630808/
2007-10-15T22:12:00+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-15T22:12:47+09:00
crow_sergeant
小説
不良君たちが追いかけてくる。私は必死で逃げる。私、何もしてないよ?
疲れもピークに達してきた頃、私は誤って袋小路へたどり着いてしまった。
そのときに、彼は落ちてきたのである。
この袋小路は私が来た道以外、背の高いビルに3方囲まれている。
彼はもはや空から飛んできた、もしくは落ちてきたとしか言いようがない。
どうして、今日はこんなわけのわからないコトが立て続けに起こるのだろうか。
私の前には彼が、私の後ろには不良君たちが。
もう絶対絶命のピンチ、どうする私?!
そして、彼が口を開く。
「軋間さん、だよね?」
かろうじて頷くことが出来た私、えらい。
「えーと、大丈夫?そんなに息切らして、どうしたの?」
ばかやろー!追われてたんだよー!見て気付けー!
って気付けるわけないか。
なんだかトンチンカンな彼を尻目に、不良君たちがこっちに近づいてくる。
「お姉さん、財布落としましたよ」
なんだソレ。
思わず私はその場にへたりこんでしまう。
∫ ∫ ∫
降りていく様を見られた。
内心焦る僕とは裏腹にやはり進んでいく時間。
とりあえず、平静を装って話しかけてみる。
余程疲れているみたいで、頷くことしかしなかった軋間さん。
後ろには不良たちが駆け寄ってくる。
少し警戒しながら、不良たちの様子を伺いつつ、不良たちの話を聞く。
軋間さんが走っていくときに財布を落とした様子。軋間さんって結構どじっこ?
笑みを隠しきれなかったせいか、軋間さんに怒られた。
軋間さんを立ち上がらせる。軋間さんは不良たちに礼を言って不良たちは僕を一瞥してから立ち去っていった。
夜も遅いし、軋間さんを家まで送っていくことにしよう。
帰り道、さすがに無言で送っていくわけにも行かず、この街のことを聞かれたり、軋間さんのことを聞いたりした。
イギリスと日本のクオーターで、片目だけが青色をしていること。いつもはカラコンをしているんだとか。
ロンドン生まれ、ロンドン暮らしで、日本に来るのは初めてなんだとか。
「じゃあ、今日は探検がてら散歩でもしてたのかな?」
「・・・そうよ。別に迷子になったわけじゃないんだからね!」
言わなきゃいいのに、と思いつつもコレが軋間さんの味なんだな、と思う。
「そういえばまだ名前を聞いてなかったわね。名前はなんていうの?」
そういって軋間さんは歩を止め、長い髪を揺らしてこっちに向き直る。
そうやって振り向く軋間さんを見て、夜だけど、澄み切った青空に、どこまでも広がる草原が見えた気がした。
「ちょっと、聞いてるの!?」
少し気を悪くしたのか、軋間さんは頬を膨らまして僕を睨んでいた。
「ん、ごめん。僕の名前は萩原。・・・萩原天馬《はぎわら てんま》だよ」
「そう。萩原天馬君、送ってくれてありがとね」
そういって軽くお辞儀をする軋間さん。
「私も自己紹介したほうがいいかしら?」
転入したての彼女の噂は聞いているので、僕は首を横に振った。
「じゃあ私のこと、呼ぶときは片刃でいいわ」
「僕も、呼ぶときは呼び捨てでかまわないよ」
「そ、じゃあ天馬。貴方、あの袋小路何をしていたの?」
気を抜いていた僕は冷水をかけられたように固まる。
∫ ∫ ∫
私の質問に、少し戸惑う様子の彼。
やっぱり、彼は空から落ちてきたのだろう。コレは間違いない。
けれど、私は直接聞くことはやめた。何かが、私の中でこう言っているのだ。
『彼とは長い付き合いになるだろう』と。
昔から未来予知に近い、私の勘はよく当たる。まだ親が生きている頃に聞いたことがある。
なんとも、曖昧でよく分からない答えが返ってきたのでよく覚えている。
「それはね、おじいちゃんの、そのまたおじいちゃんからの遺伝なんだよ。もう呪いに近い程のね」
まぁ、私はそれが不便だとも本当に呪われているのだとも思って居ないので全然気にしてないんだけど。
その勘が言っているのだ。警告とも、つかないある種の核心が。
彼が。彼の止まっていた時間が、彼の答えと共に動き出した。
「・・・実は僕、空を飛べるんだ。・・・あ、信じてない?」
そんな、完全な不意打ちをまともに喰らう私。
信じない訳にもいかない。いかないんだけど…。
理解に苦しむ私を無視したまま天馬は質問をしてくる。
「じゃあ、僕からも質問。片刃さんはなんでこの町に来たんだい?」
コレで私に喝が入った「それは。・・・まぁ貴方にも関係があることなのかもね」
「どういうこと?」
「今日はもう夜も遅いし、明日の夜にまた会いましょ」
「え、あ、うん。わかった」
∫ ∫ ∫
彼女を家まで送り、また明日会うことを決めた。
この日の僕の安易さから、これから僕は痛い目を見ることになったのだ。
それでも、明日を迎えることに迷いは無かったんだ]]>
Higher than the Sun
http://csergeant.exblog.jp/6608955/
2007-10-11T22:18:00+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-11T22:18:14+09:00
crow_sergeant
小説
YUMI 情熱大陸 宇宙花火 RO2 クチコミネタ 空気読み力テスト 台風
唐突だが、人が空を飛んでいたのを見た場合、どうすればいいのだろうか。
私、こと軋間片刃《きしま かたは》はロンドンから来たクオータの帰国子女で、日本にはある用事で戻ってきているだけなのに・・・。
こんなの聞いてないよー!?
∫ ∫ ∫
遡ること1時間前。
明日は日曜で休みだー!と私は意気揚々としていた。
私の親はもう亡くなっていて、別荘として使っていた日本の家を、私は根城にしている。
私が生まれてから、この別荘を使ったことは無い。
別荘と言っても、親がまだ若かりし頃の家だと言っていた。
私がここに来ることはないと思っていたんだけど、何故か、私はこの街に居る。
そんなわけで日本初上陸の私はロンドンとは全然違う風景を楽しんでいる。
そして、今日は何故か遠くまで散歩に行こう、と思ったのである。
なんという気まぐれ、なんという運命の歯車。神よ、そんなに私を弄ぶのが好きか。
まだ無知な私は色んなところに足を伸ばしてはまわっていた。こんなに歩くの好きだったかなぁ
小さな公園を見つけては、小休憩して、また歩いたりと夜も段々と更けていったのです。
そんなわけで 私は、まだ見ぬ街の顔に色々と百面相をしながら一人で歩いて居たのです。
あ る い て 居たのです!!
なのに、なんでこんなことになるのよー?!
∫ ∫ ∫
とりわけ目のいい僕は、そこから見える景色を楽しみながら空の散歩を楽しんでいた。
たまに流れる流れ星や、街の中で流れていく車のライトが目を掠めてはそれを見ていたり。
街の中で行われる、悪事なども見える。が僕にそれを制裁出来るほどの度胸も力も無く。少し悔やむコトもしばしば。
それでも。最近、転入してきた子を見過ごせるほど僕は落ちぶれていなかったのである。
なんて、かっこよく決めたつもりでもどうしたらいいのかわからなかったり。
小さな葛藤の末、僕は彼女を助けることにした。
それが、未知なる世界へ足を突っ込むことになるとは思っていなかったわけで。
僕の行く道はどこで間違った方向へ行ったのだろうか。
それが間違った方向なのかもわからないまま、僕の足は進んでいく。
間違っていたのか、正しかったのか、それは後から決めることだと覚悟を決め、僕は初めて空から街へ降りたった。
∫ ∫ ∫
目に映るものが全て新鮮で、少し私は調子に乗っていたみたい。
私には迷子スキルというものは無いと思っていた。っていうか迷子スキルってなんだ。
それでも、方角はきっちり押さえてる私。
けれど、どこをどう行っても同じような角。そして背の高いビル、空が見えやしない。
方角も分からない私は、一般人は立ち寄らない危ないところへ私は迷って行ってしまった。
南無、私。
なんて言ってる場合じゃねー!!
私が踏み入れた場所は、まぁ。なんていうか不良君の溜まり場であったのでした。うん。
そこへ一歩踏み入れたとたん、そこに居た不良君たち4人はこっちを向いてたのです。ばっちし目が合ったよ!
神が居るだなんて思っては居ないけれど。思わずには居られなかったよ。
神様のばかやろー!
やばい、と私の危機感知センサーが反応して、即回れ右して全速力の私。
そして何故か追ってくる不良君。なんで追うんだ、理由を聞きたい。
私は理由が聞きたいが、それどころじゃない。まったく、なんでこんなことになったんだ・・・?
なんて考えてる暇もない。私の足は遅いほうじゃないので、早々追いつかれないけれど。
やっぱり地の利は向こうにあるらしい。それに加え、周りには人っ子一人いない。
・・・なんで私はこんなところを歩いていたんだよぅ。私のバカー!
そして、私は彼と出会った。
空から落ちてくる彼と。
∫ ∫ ∫
彼女と、彼らが鉢合わせになった瞬間を、何故か僕はこの目で見ていた。
彼女を見た瞬間、誰だかはっきりとわかった。そしてそのあとのことも。
そして、彼女は逃げている。
目で見えても、何かを喋ったりしていても僕には聞こえない。
かろうじて口が動いてるのが見えるだけである。
何かと口に動かしてる不良に、ぎこちなく回れ右をして走って逃げていく彼女。
彼女が逃げていく道はどこもかしこも背の高いビルに囲まれて、迷路のよう。
真上に居たからこそ見えたのだろう。偶然なのか、必然なのか。
とりあえず、僕は彼女の様子を見ながら、降りれるところを探す。
降りれるところ、というのは彼女が向かいそうなところの事である。ほかに限定されることも無いのである。
高度を下げると、彼女の様子が見えなくなるので、人並みの頭をフル回転させて、行き場所を探す。
そして、僕は場所を見つけ、道を作りそこへ走っていったのである。
そしてジャンプ、着地のちょっと前。
そして――――彼女と目が合った。
僕が初めて人に見られた瞬間でもあり
僕と彼女の邂逅の瞬間だった。]]>
Higher than the Sun
http://csergeant.exblog.jp/6596852/
2007-10-09T17:49:00+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-09T17:49:38+09:00
crow_sergeant
小説
初音ミク 金木犀 新伝綺 ニコニコ 亀田
僕は空が飛べるんだ、と誰かに言ったことは無い。
言ったところで嘘だと思われるのがわかっているから。
僕だって、誰かが空を飛べるんだ、と言われても信じないだろう。
だって、実際に見たわけじゃないからね。見たら信じるだろうけど。
まぁ、僕以外に居るわけないと思ってるけど。
今は秋。
朝晩と少し肌寒く、日中は過ごしやすい季節になった。暑いのが苦手な僕にとってはうれしい限りだ。
そして、衣替えの季節でもある。
普通の高校生をやっている僕にとっては、だっさい夏服から学ランに変わる。
秋はうれしいコトが一杯あって、僕は好きだ。
でも、一番好きなのは冬なのだ。
・・・まぁ、この話は置いといて。
さすがに夜出歩くときに半そでじゃ寒くなってきた。今日は何を来ていこうか。
そんなことを考えながらも学校へ行く。うん、今日も一日頑張っていこう。
∫ ∫ ∫
人が寝静まって、空が一番輝きだす時間、夜。
僕の家は都会と言うほどでもないが、少しは栄えている街の端っこにある。
家から北を見れば、そこそこの街が見え、南を見れば山、森などが連なるのが見える。
空を走るときは、必ず森の方へ向けて道を作る。周囲に誰も居ないことを確認して。よし、誰も居ない。
行って来ます、と心の中でつぶやき、一気に駆け上る。あぁ、人が見たら空を飛んでいるように見えるんだろうな。
今度、マントでもつけて走るか、と少し考えながら僕は走る。
幼いとき、森は僕の遊び場だった。
子供の頃は森の中を走っていたのにな。今はその上を走っている。
今はそれがとても可笑しく思えて、少し笑みをこぼす。
なんだか子供に戻ったようで、少し大人になったようにも思える。
なんて、矛盾。
気が付くと、大分高くまで来てしまったみたいだ。立ち止まって、あたりを見回す。ここからの風景はとても、綺麗だ。
上を見れば星たちが。下を見れば街の生み出すイルミネーションが星が落ちたように見える。とても幻想的で、とても儚げ。
センチメンタルリズムという奴なのか、少しロマンチックになってみる。たまにはこんなのも悪くない。
夜も遅いこの時間。だけど世界はこんなにも輝いている。
いつも1時間に満たない時間を走っている。時には歩いたり、立ち止まったりもしているけれど。
それに毎日走っているわけじゃない。この走り方はすっごく体を使うから、筋肉痛になったりするんだ。
だから、まぁ週一回くらいしか走っていない。その代わりと言っちゃアレなんだけど、走らない日はいつもトレーニングしているよ。
週一回の楽しみのために、がんばって体を作っている。うん、すごいぞ。
そういう今日は週一回の楽しみの日だったりする。
寒くないように少し厚着してきたせいか走ると、暑いね。
けど、まぁ風邪をひくわけにもいかないからちゃんと羽織ってよう。
今は歩いて、街の上をあるく。道行く人がまばらだけど、ちゃんと居る。
こっちからは見えるけど、向こうからは殆ど見えないと思う。だって、ホントに高いところに居るから。
なんで僕は見えるかっていうのは、まぁなんでだろう。
目が良いからかな?
悠々と夜の散歩を一頻り楽しんだから、今日はもう帰ろう。
ずいぶんと歩いたりしてきたけど、まぁ帰りは走っていくか。
羽織っていたジャケットを首に巻き、マントの様にしてみる。
・・・恥ずかしいな。こんなところ、誰かに見られたら・・・って居るわけないか。
少し考えた後、やっぱり首に巻いたまま帰ることにする。
僕は考えることをやめ、家に帰るために走ることにした。
早く、早くと何かに急かされながら僕は走った。
心地よい風を一身に受けながら走っていく。
うん、やっぱり早い。もう家に着いた。
明かりの消えた僕の部屋のベランダに到着。
今日も楽しかった。
部屋の中に入り、着替えをしてベッドに入る。
心地よい疲労感のおかげか、ベッドに入るとすぐに寝付けることが出来た。]]>
higher than the sun
http://csergeant.exblog.jp/6590568/
2007-10-08T16:21:00+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-10-08T16:21:58+09:00
crow_sergeant
小説
―――実は僕には空が飛ぶことが出来るんだ。
嘘だと思うのなら、夜に空を見上げてみるといい。見つからないと思うが。
でも、これはちゃんとした理論があってのことだったりする。
コレを誰かに言っても理解する人は少ないだろう。なんせ、僕でさえ半信半疑なんだから。
それでも、僕は空を飛んでいる。飛べちゃったんだから仕方がない。
飛んでいるというのは少し語弊があるな。だって、僕は空を走っているのだから。
箒を跨いで空を飛んでいるわけでもなく、ピーターパンの様に魔法の粉があったわけでもない。
ただ、空を走っているだけなんだ。
どうしてそんなことが出来るようになったかって?
そんなもの、思いつきだ。
ボーっとしていたら、急に頭の中に色々入ってきて、ひらめいたんだ。コレなら空を飛べるってね。
実際には空を飛んで無かったよ。走ることが出来ただけ。
何も無い所に足場を作って、道を作る。見えないけど、確かにそこは道が出来たんだ。僕は走ったよ。
走っているうちに普通に走ることでさえ、色々と不満が出てきた。だから最小限で早く、もっと早く動けるように考えた。
そうしたら出来た。やろうと思えばできるだなんて、思っても居なかったけど。でも事実、空を闊歩する僕が居る。
人に見つかると嫌だから昼間は地を歩いている。でも、夜は?
そりゃ悠々と空を走っているよ。
空を走っているうちに気が付いたんだ。空はものすごく綺麗で見渡すかぎり、何もない、空。僕はうれしくなったよ。そして
「あぁ、風がこんなに気持ちいいものだなんて、知らなかった」
]]>
噂のあの人 vol.3
http://csergeant.exblog.jp/5690123/
2007-05-18T22:22:09+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-05-18T22:22:09+09:00
crow_sergeant
小説
まぁ、いつもと変わらない普通の日々。ダメな感じの日常生活。
いつも、起きてからパソコンをつける。
大体10時くらいだ。正直もっと寝ていたいんだけど寝苦しくなってしまって起きてしまう。
んで、大体10時に起きるんだけど。
パソコンつけたらとりあえず一階のリビングへ行ってタバコに火をつける。
兄貴が居たり、居なかったりだけど今日は居ないみたいだ。
タバコに火をつけて、紫煙を静かに吐き出す。
ついでに深呼吸も。
ボーっとタバコをふかしてからタバコを揉み消して洗面所で顔を洗う。
もう起動してあるパソコンの前に座る。
とりあえずメッセ起動してサインインする。んー、まぁぼちぼちいるなぁ。
リアルの友達に少し話しかけてファンタに入る。朝っていうほど早くないけど、昼にはまだちょっと早いから朝にしとこう。
朝はまだ人がまばらだ。チャット部屋にも誰も居ないし、知り合いは一人もログインしてないし。
過疎ゲーって言ったらそこまでなんだけどな。でも人は居なさすぎ。
適当に部屋に入って試合をする。
やっぱりおもしろいね、これ。
ヘタなほうじゃないので、勝ちもするし、負けもする。
勝率は大体5割くらい。負けの理由は大体相方のせい、か敵が強いか。
それでも勝ったり負けたりと時間を忘れて没頭する。
大体昼になったところで、メッセではなしかけられる。
先輩からだ。
暇、と言われても困るよな。とりあえずファンタやればいいだろ、と返事を出す。
自分がやってるところに先輩が来る。とりあえずぼっこぼこにしてやった。
飽きた、の一言。正直えーと思う。そのとおりに言ってやったけど。友達に近い先輩だ。
どっか行くか、との誘いが来る。大体、いつも誘ってくれる。ありがたいかな。
その先輩が家に来るまでに髪を整えて服も着替えて待つ。
いつもの如く、時間を決めてないのでいつ来るかわからない。だからファンタで時間をつぶす。
なんかもー、ファンタやってばっかりだな。
だけど、他にやる事無いからファンタやってる。
バイトもしてないしな。暇すぎてダメだ。
とりあえずファンタの途中で先輩が来る。まだファンタは終わらないので勝手に上がって俺の部屋で本を読む先輩。慣れてるなぁ。親同士も仲がいいから何も言わないし、基本
的にうちには俺一人なわけで。
ファンタを終わらせて、どこに行くか決めることに。つっても、大体行くとこは決まってて、案の定カラオケに。カラオケ好きだからいいんだけど。
ゴルフの打ちっぱなしにも行きたいな。
いつものカラオケ屋は遠いので先輩の車で1時間程度乗っていく。
道中、可愛い女子高生やら色々見ながら走る。ダメだ。とか、おっ、可愛いじゃん。とか先輩と。
話の内容は主にオタクのような、オタクじゃないような。
大体、いつも最近合った事からぶっ飛んだ会話をしている。
最近、ニーソ多いんだよねぇとか。電車に乗ってるとそういう話題が尽きないからいいよね。
それはそうと。
カラオケ屋に着いた。いつものティータイムで2時間ほど。
二人だから、まぁ。いいじゃん、とやかく言うほどのことじゃないし。
主に歌うのは、バンプ、ジャンヌ、創聖のアクエリオン、アジカン、あとは適当に。思いついたら。
前はドヘタクソだったけど、今は高い声も出せるようになってきた。
いい感じだ。
前に行ったときに、おもしろい機能を発見して、女声で歌うようになった。GJ,joy sound。
いや、すぐ飽きるんですけどね。
普通に歌ったほうが気持ちいいからさー。
先輩はこれでvipで釣るんだ、と可愛く声を出す練習がてら歌っている。
正直、普通に話してても釣れると思う。それを言ったら、それじゃあおもしろくないだろ、といわれそうだ。また今度言ってみるか。
とりあえず、2時間経過。
会計を済ませてから、タバコがなくなったので買ってからどうしようか、と悩む。
今は5時。今から帰っても6時くらい。微妙な時間。飯無いだろうし。
先輩が、ビリヤード行くか。と言う。断る義理も理由も無いので付き合う。
すぐ隣にビリヤードのお店もあるので、車に先輩のマイキューを取りに行く。
んー、ここのビリヤードの店員さん、可愛い子多いんだよねー。
さりげなくチェックしながら案内される。
俺はヘタだけど、それなりにがんばる。
今日の店員さんは当たりだ。中々可愛かったです。
1時間ほど撞いて帰ることに。帰りはもうお疲れの二人。
家まで送ってもらって、大体9時ごろ。
さすがに、親も帰ってきてたみたいで、飯も作ってあった。冷めてたけど・・・。
遅いときは11頃に帰ってくるから困る。あぁ、親の話ね。
それは置いといて。
飯を食べて風呂に入る。
狭い車に二人でタバコ吸ってたら匂いがついてしょうがない。あー、タバコくせー。
出かけていた間は、パソコンはつけっぱなし。メッセは切ってあるから起動する。
ついでにファンタも起動。寝る前にちょくちょくやる。
まぁ、次の日が休日ならざっと3時くらいまではやるけど。
明日も休みだけど。今日はもう寝るか。
あー、その前に筋トレやらなきゃな。
腕立てに腹筋。辛いけど、がんばろう。もうすぐ夏だし。
軽く筋トレしてから寝るか。
おやすみ。明日も暇な一日を過ごすとしようか。]]>
噂のあの人 vol.2
http://csergeant.exblog.jp/5652098/
2007-05-11T17:11:29+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-05-11T17:11:29+09:00
crow_sergeant
小説
そして変な人です。おかしいです。
正直、ムリはしないほうがいいと思ったものです。
途中でやめたくなりましたとです。
でも適当に書き終えました。
コレはひどいwww
名前からしてもうひどいwww
では、お楽しみください。
朝、親に起こされて目を覚ます。
目覚ましが鳴る前に親が起こしに来る。いい加減子離れして欲しいと思う。
最近、自分でも親に反抗しているとわかるほど親がうざったるい。
いわゆる誰にでもあるような反抗期。それでもめげずに親がかまってくるのでうんざりしている。
そんな僕の軽い息抜きと言えばチャットの皆と話すこと。それとピアノを弾くことだ。
それなりにピアノを弾くのはうまいだろうと自負しているし、チャットでも皆とは仲良くやっていると思う。
それに皆は僕に優しくしてくれてるし。時々いじられるコトもあるけど、なぜだか嫌じゃない。
朝からチャットもピアノも弾いている暇は無いので、朝ごはんを食べて学校への準備をする。
いつも通りの朝だ。
鏡で軽く身なりチェックと顔を見る。
さてと、今日もうんざりする学校へと足を向けるか・・・
今年の春に高校1年となった僕は少々行くところを間違えたのかもしれない。
家から電車で20分の近いのか遠いのか微妙なところに僕のいく学校はある。
音楽の―主にピアノの―の勉強がしたいがために来た高校だけれど、なんていうか微妙な学校だった。
位置からして微妙なのに、中身はもっと微妙だった。
指定の制服に厳しいような厳しくないような校則で、守らなくてもいいだろと思うところに厳しかったり。
やっぱり来るところを間違えたのかもしれない。せっかく少しは胸に期待を膨らましていたというのに。
まぁ嘆いてても仕方がない。うんざりするけどがんばろう。
満員電車に揺られながら3駅またいで降りた駅からまた少し歩く。あぁ嫌だ。
途中、クラスメイトに会い、少し喋りながら行く。
でもね、僕は実際こいつらのコト好きじゃない。
みんなはよく僕のことを慕ってくれるけれども、時々良くない部分が見えてしまうときがあるんだ。
そんなに気にすることじゃないのかもしれないけど、なんていうかそういうのは吐き気がする。
だけど、(自分では)良く出来てると思う僕はうわべだけでもこいつらと普通に話をしてやる。
そうやって僕はストレスを貯めていくわけだ。
その他、学校に関しては特に言う事もないわけで、省く。
そして帰り、少しは空いている電車にゆられて家路へと急ぐ。
たまに、クラスの人(少しは信用できる)にどこか行こうと誘われるけれど、丁重に断っておく。
クラスの人と遊ぶくらいなら地元の友達とどこか出かけるほうが楽しいし。
だけど今日は家の回線を光にする、というイベント(ある意味)があるのでどこにも寄らずに帰宅。
やっぱり親が出迎え。またちょっとうんざりする。ホント子離れしてほしい。
そんな親を適当にあしらいずつ、自分の部屋へ到着。
とりあえず、パソコンをつけてみる。
この間パソコンも新しくしたので起動の早いこと早いこと。前のパソコンとは大違い。
そして早くなったであろう、回線を繋いでネットに接続。
うん、軽く1Gは出るみたいだ。
そしてさっそくオンラインゲームへ入る。だけど知り合いはまだ居ない。
適当な部屋に入って試合をしてみる。んー。なんにも変わったところは無いんだけどな・・・
数度試合をしているうちに、いい時間になったのでチャット部屋へ行ってみる。
常連さんたちも結構居る。みんなにいじられながらも回線を新しくしたことを言ってみる。
おめでとー、とか良かったじゃん、とか色々言われた後、試合をすることに。
・・・結局、前とあんまり変わってなかったりするんだ。くそう。
半ば自暴自棄になってきた。しょうがないので、ピアノでも弾いてくることにする。
防音の部屋にピアノは置いてあるので、パソコンを離れることに。
さて、今日は何を弾こうか。
そして気がついたらもう夕飯が出来ているとのコトで、いつの間にやら3時間ほど弾いていたようだ。
まぁ、よくあることなんだけど。
とりあえずご飯を食べて、パソコンの前に戻ってくるとゲームの中で仲の良い子が居た。
あと数時間、この子と一緒に話したり試合をしたりしよう。
お風呂に入って、パソコンを切って布団に入る。
明日は何をしようかなと思いつつ夢へと落ちていく僕。
どうせ明日もパソコンをやっているんだろうけど。
好きなことをしている僕の、一日はこれで終わり。]]>
噂のあの人
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2007-05-09T22:06:52+09:00
2008-07-05T15:55:43+09:00
2007-05-09T22:06:53+09:00
crow_sergeant
小説
これが本当の話だとしたら。
その人は絶対に幸せであると言い切れるでしょうか
1.daily life
自分、改め私の生活の中で、一番最初にすることはまずパソコンをつけること。
あぁ。いや、元々ついているのだからつける、という表現はおかしいかな?
まぁそれでも、パソコンをやることには変わりは無いわけで。
メールチェック、メッセ確認、それから自分のサイトの掲示板をチェック。
んー、今日も特に変わったことはないか。
うん、よし。今日も一日がんばっていこう。
起きた時間はいつもと同じ10時。
昨日、寝たのは4時くらいだったかな。いつもよりは早め。
ただ、他のみんなとは生活リズムが違う。
それでもまぁ、ぐぅたらなりにマジメに生きているつもりだ。
それに、私のしている仕事はあんまり生活の中で決められた時間がないもので。
そりゃ必然的に時間がずれてって行くものだと、私は思う。
私の仕事というのは、短編小説書き。
当分仕事は入らない、という事なので今は暇している。それに、売れてないわけでもないのでお金はある。
だからいつもはぐぅたらしながらゲームをしたり、と。贅沢な暮らしほどでもないけれどそれなりかな。
ただ、日常生活の中で、ふとしたことでネタが浮かんだりしたり、ゲームをしていても勝手な想像―もしくは妄想―を繰り広げてしまう。
いわゆる職業病だと思う。
普段からしてしまうコトだからあまりにもどうでもいいコトだったりする。
人と話しているときは少々困ったちゃんなんだけどね。
起きてからすぐ、というのはあんまりご飯を食べれないので、おなかがすく時間まであと2時間程度。
それまでオンラインテニスゲームでもしていよう。
といっても、ここでは自分の仕事も年齢もごまかしているからね。
最初にちょこちょこ知らない人たちと適当に試合をする。
勝ったり負けたりとまちまち。勝敗なんて関係ないと私は思う。
ただ、負けっぱなしはちょっと精神的に来るものがあるから負けない程度にがんばる私。
実際、そんなにうまくなかったりする。
手が不器用だからうまくなれない。
でも楽しいからやる。
試合を終えて、いつものチャット部屋で行ってみる。
さすがにまだ誰も居ないかー。
しょうがないから部屋を作って待機。
その間、メッセで友達と会話。リアルの友達とネットで知り合った人と、比率で言うと大体1:4。
元々そんなに登録してないから、40人程度の中で1:4。
あ、担当さんも居る。
業務用として使ってないらしく、昼間はいつも居なかったりする。
いつも話すのは仕事とはかけ離れた話ばかり。
仕事の話は電話とメールでと使い分けている、ちゃんとしている担当さんだ。
そういうところがズボラな私はちょっとうらやましくもあり、しっかりしているなと感心するところ。
あぁ、話が逸れちゃったね。
メッセで話しているのはやっぱりオンラインテニスゲームで知り合った人たち。
来ないのー、とかそんな他愛ない話ばかり
そして続々と集まってくるテニスのチャット部屋。
うん、しばらくは飽きそうにない模様。
そろそろおなかが減ってくる頃で、やっぱりというかお決まりという具合におなかが鳴る。
キュルキュルと可愛くなって見せたおなかだけど、誰も聞いちゃ居ないのでおかまい無しにスルー。
男が居たなら照れた上にその彼氏(推定)がご飯でも作ってくれたかもしれない
けど今は一人ぼっち。ふんだ、いいもんねーっだ。
それはそうと本当におなかが減ってきたのでチャット部屋の人に断ってご飯を食べに行く。
今日は何を作ろうかな・・・?
まぁ軽いものでいっか。
パンを焼いてコーヒーを作る。もちろん砂糖と牛乳たっぷり。
もちろん仕事の時はブラックでいただくけど、今はそんなコトを気にせず作る。
チン、と小気味良い音がパンを焼けたと私を急かす。
大好きな苺ジャムをたっぷりと塗って机に並べる。
いただきます。
あぁ、一昨日買ってきたジャムがもう無くなりそうだなぁ・・・
また買ってこなきゃ。
ゆっくりと食べながら今日これからの予定と立てる。
仕事があるときはこんな悠長にご飯も食べてられない。それこそ、食パンを咥えたまま登校する女子高生のように忙しい。
まぁ、それで男の人と出会えるのならかまわないのだけど。現実として、まずありえないから嫌だ。
仕事の時は一分一秒の間も惜しまず書いていなくちゃいけないからね。特に締切り迫ってるときとか。
まぁ、今は仕事も無いのでゆったりとご飯を食べてるんだけどね。
とりあえず少ししたらジャムを買うついでにメモ帳とペンを新しく買いに行く。あと夕飯の買い物も。
あとはゲームとネットサーフィン。
散歩がてら夜のお月見でもしてこようかなぁ。今日は満月らしいし、晴れ晴れした良い天気だし。
よし、決めた。
うん、やっぱり苺ジャムはおいしいなぁ
パンを食べ終えて、ゆっくりとコーヒーを飲む。
飲みながら気の早い夕飯の献立を考えてみる。
どうせ忘れてしまうのだけれど、暇つぶしに。
カレー、は一人で食べても残ってしまうからパス。シチュー系も同じくパス。
ハンバーグは買ってくるだけだからパス。それにガスト行けばいいしね。
んー、冷蔵庫に何か野菜入ってたかなー
茄子、にんじん、白菜・・・
中々決まらずコーヒーを飲み終える。
まぁ、スーパーで考えればいいか。
パソコンの前に座ると、メッセから話しかけられているのと、チャット部屋がすごく閑散としていた。
いつの間にか私一人になってしまっている。
まぁ、いつものコトか。と思うもちょこっとだけ寂しい私。
しょうがないからメッセで相手してもらうとしよう。
最近テニスゲームで知り合ったでクールからだ。
何故か私は人に相談されることが多くて、それがちょこっと悩み。
と言っても相談されることがじゃなく、その相談の内容についての悩みで、真剣に考えるけどわからないことが多くて相手には申し訳ないと思うことがしばしば。
それでも色んな人から色んな相談をされてしまう。
私も色々お世話になってたりするからおあいこかなと自分で勝手に納得してる。
まぁ、今のクールは相談とか(まだ)してこないから雑談を少々。
話しながら、テニスゲームをやめて、ネットサーフィン。
自分のサイトの掲示板に書き込みがちょこちょこ来てたから返事を書いたりメッセの返事をしたり。
陽が落ちて少し暗くなってきたので明かりをつけて軽く伸びをする。
クールには申し訳ないけれど買い物をしてこなきゃね。
自転車で10分のところに行き着けのスーパーがある。割と安めのスーパーでお気に入りだったりする。
ジャムと、メモ帳とペンはここじゃ売ってないので夕飯の献立を考えるためにちょっとフラフラ店内を回ってみる。
しばらく考えてからパスタにする事に決めた。
麺類は割と好きなので得意でない料理もがんばって凝って作るコトにする。
茄子があったから中華風パスタでいいか。
決めたら即刻材料を買って、帰る。メモ帳とペンは後で散歩のついでに買いに行くことにした。
帰ってきた私はやっぱりパソコンを見てから料理をする。
テレビはあんまり見ないので(見るときは深夜のハイ、ジョニー!とか言ってる番組ばかり)
音楽をパソコンで流して聞くことにする。最近のマイブームはエルレ。CDを借りてきてiTunesに入れて聞いてる。
エルレの音楽を聴きながらトントンと包丁で野菜を切ったりする。
それで、出来上がったのが見た目は悪そうに見える中華風パスタ。ちょっと茄子が大きかったりする。
味はまぁ、それなり。自分としては上出来かな。今度友達が来たときも作ってみよう。あの子茄子大好きだし。
そんなこんなで夜も更けてきて、でもまだまだ眠らない私。
文房具屋がしまる前にメモ帳とペンを買いに行かなくては。
ゆったりと誰も居ない道の真ん中を歩いていく。頭上にはまんまるな月がぽっかりと浮かんでいて、とても綺麗。
静かに流れる時間にふと自分を忘れてしまいそう。
月を見上げたりとゆっくり歩いていてもやっぱり進んでいる以上文房具屋についてしまうわけで。
こんなセンチメンタルな気分に浸ってばっかりではいけないかなと思いつつも帰り道も月を見上げる。
綺麗なんだから仕方が無いでしょう、と自分に自分で言い訳をしてみる。うん、やっぱり寂しいや。
早速、買ったばかりのメモ帳に思いついたネタをちょこっと書き込んでみる。使いやすくて、いいかなー。
帰った私は話しかけられたメッセの返事を書きつつ、サイトの日記を書いてみる。
うん、いつもと同じ毎日だ。
のほほんとした近況を書いたあと、メッセの友達が眠ると言うからおやすみを告げて私は小説を読むことにする。
そしてまた4時くらいまで読んだあとメッセで少し話をしていたら少しだけ空が明るくなっていたから私も眠ることにする。
私の一日はこんな感じ。]]>
名台詞集
http://csergeant.exblog.jp/4122172/
2006-09-09T18:13:00+09:00
2008-07-05T16:21:28+09:00
2006-09-08T23:11:23+09:00
crow_sergeant
日記
松明のごとく、なんじの身より火花の飛び散るとき、なんじ知らずや、わが身焦がしつつ、自由の身になれるを。持てるものは、失われるさだめにあるを。残るはただ灰と、嵐の如く深淵にに落ちゆく混迷のみなるを。永遠の勝利の暁に、灰の底深く、燦然たるダイヤモンドのこらんことを。
エロいのは、男の罪、それを許さないのは、女の罪
No.1418
あ~イラつく!
何でおめーみてえな奴にチンコついてんだ?
もったいねぇからあたしによこせ!!
………包茎だけどいいの?
直感は狂わない
狂っていては直感ではない
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ヌコww
http://csergeant.exblog.jp/4025658/
2006-08-21T18:44:00+09:00
2008-07-05T16:25:44+09:00
2006-08-21T18:44:26+09:00
crow_sergeant
日記
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灰羽連盟
http://csergeant.exblog.jp/3855398/
2006-07-22T02:53:00+09:00
2008-07-05T16:25:44+09:00
2006-07-22T02:53:47+09:00
crow_sergeant
日記
後半はホラーちっくで、そういうの苦手な自分はかなりビビってた。
夜中にイヤホンつけてみるんじゃなかったな・・・
それはともかく。
後半はほとんどレキの物語では無いかと思ったほどです。
最終話でのレキの壊れっぷりとか。
声優さんがすごいと、このときほど思ったことは無かったです。
でもね、レキも祝福されて良かったと思いますよ。
救いが無いなんて、それこそあるはずが無いと思います。
神様が居るのに、救いを与え、もしくは差し伸べることをしないで、何が神様なんだろう。と
そして、また、人の心について考えさせられました。
レキの怖い、という気持ち、自分なんかにわかるはずもなく、でも一生懸命考えました。
本当に一人ぼっちって寂しいですよね。
だから、レキは「助けを呼ぶ声を返してくれる人が居なかったら、怖い」と言っていました。
わからない、わけでもないですが、わからないと思います。
何でって、・・・多分、自分が満たされているから?・・・わかりません。
話がずれましたね。
ある意味、これからの人生を、生まれてくるときからレキは決められて居たのだと思います。
だから、羽が・・・。
それでも、ラッカがレキを救ったこともまた必然だったのだと思います。
さっきも言ったとおり、神様は人を救わないで何で神様なのか。と
苦しい試練なのでしょう。
罪を洗い流すタメにレキはがんばってた。だから・・・
段々書いてて意味がわからなくなってきました。
なんていうか、レキのことばっかり書いてますね。
ラッカのことも。
あの鳥が誰だったのだろう、と思います。
小説か何かがあったら読みたいですね。
ラッカの話はほぼ、中編くらいで終わってたのではないでしょうか。
あとはもう、「灰羽連盟」の世界観を突き通したかと思います。
夢か。一番古い夢ってなんだろう。
夢自体、あまり覚えてないですね。
なんかもうダラダラ。文章もグダグダ。
今何時だと思っているんだ!!!3時でございます♪
寝るか・・・]]>
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