とある物書きの、小説置き場となったブログ。


by crow_sergeant
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Higher than the Sun

1.Route[Road] -道-
初音ミク 金木犀 新伝綺 ニコニコ 亀田

 僕は空が飛べるんだ、と誰かに言ったことは無い。
言ったところで嘘だと思われるのがわかっているから。
  僕だって、誰かが空を飛べるんだ、と言われても信じないだろう。
だって、実際に見たわけじゃないからね。見たら信じるだろうけど。
まぁ、僕以外に居るわけないと思ってるけど。

 今は秋。
朝晩と少し肌寒く、日中は過ごしやすい季節になった。暑いのが苦手な僕にとってはうれしい限りだ。
そして、衣替えの季節でもある。
普通の高校生をやっている僕にとっては、だっさい夏服から学ランに変わる。
 秋はうれしいコトが一杯あって、僕は好きだ。
でも、一番好きなのは冬なのだ。

・・・まぁ、この話は置いといて。
 さすがに夜出歩くときに半そでじゃ寒くなってきた。今日は何を来ていこうか。
  そんなことを考えながらも学校へ行く。うん、今日も一日頑張っていこう。

     ∫ ∫ ∫

 人が寝静まって、空が一番輝きだす時間、夜。
僕の家は都会と言うほどでもないが、少しは栄えている街の端っこにある。
家から北を見れば、そこそこの街が見え、南を見れば山、森などが連なるのが見える。
空を走るときは、必ず森の方へ向けて道を作る。周囲に誰も居ないことを確認して。よし、誰も居ない。
 行って来ます、と心の中でつぶやき、一気に駆け上る。あぁ、人が見たら空を飛んでいるように見えるんだろうな。

  今度、マントでもつけて走るか、と少し考えながら僕は走る。
幼いとき、森は僕の遊び場だった。
子供の頃は森の中を走っていたのにな。今はその上を走っている。
今はそれがとても可笑しく思えて、少し笑みをこぼす。
なんだか子供に戻ったようで、少し大人になったようにも思える。
なんて、矛盾。

 気が付くと、大分高くまで来てしまったみたいだ。立ち止まって、あたりを見回す。ここからの風景はとても、綺麗だ。
上を見れば星たちが。下を見れば街の生み出すイルミネーションが星が落ちたように見える。とても幻想的で、とても儚げ。
センチメンタルリズムという奴なのか、少しロマンチックになってみる。たまにはこんなのも悪くない。

  夜も遅いこの時間。だけど世界はこんなにも輝いている。
いつも1時間に満たない時間を走っている。時には歩いたり、立ち止まったりもしているけれど。
それに毎日走っているわけじゃない。この走り方はすっごく体を使うから、筋肉痛になったりするんだ。
だから、まぁ週一回くらいしか走っていない。その代わりと言っちゃアレなんだけど、走らない日はいつもトレーニングしているよ。
週一回の楽しみのために、がんばって体を作っている。うん、すごいぞ。
 そういう今日は週一回の楽しみの日だったりする。
寒くないように少し厚着してきたせいか走ると、暑いね。
けど、まぁ風邪をひくわけにもいかないからちゃんと羽織ってよう。

 今は歩いて、街の上をあるく。道行く人がまばらだけど、ちゃんと居る。
こっちからは見えるけど、向こうからは殆ど見えないと思う。だって、ホントに高いところに居るから。
なんで僕は見えるかっていうのは、まぁなんでだろう。
目が良いからかな?

 悠々と夜の散歩を一頻り楽しんだから、今日はもう帰ろう。
ずいぶんと歩いたりしてきたけど、まぁ帰りは走っていくか。

 羽織っていたジャケットを首に巻き、マントの様にしてみる。
・・・恥ずかしいな。こんなところ、誰かに見られたら・・・って居るわけないか。
少し考えた後、やっぱり首に巻いたまま帰ることにする。
僕は考えることをやめ、家に帰るために走ることにした。

 早く、早くと何かに急かされながら僕は走った。
心地よい風を一身に受けながら走っていく。
うん、やっぱり早い。もう家に着いた。

 明かりの消えた僕の部屋のベランダに到着。
今日も楽しかった。
部屋の中に入り、着替えをしてベッドに入る。
心地よい疲労感のおかげか、ベッドに入るとすぐに寝付けることが出来た。
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by crow_sergeant | 2007-10-09 17:49 | 小説