とある物書きの、小説置き場となったブログ。


by crow_sergeant
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higher than the sun

Prologue -序章-


―――実は僕には空が飛ぶことが出来るんだ。


嘘だと思うのなら、夜に空を見上げてみるといい。見つからないと思うが。
でも、これはちゃんとした理論があってのことだったりする。
コレを誰かに言っても理解する人は少ないだろう。なんせ、僕でさえ半信半疑なんだから。

  それでも、僕は空を飛んでいる。飛べちゃったんだから仕方がない。
飛んでいるというのは少し語弊があるな。だって、僕は空を走っているのだから。
箒を跨いで空を飛んでいるわけでもなく、ピーターパンの様に魔法の粉があったわけでもない。
ただ、空を走っているだけなんだ。

 どうしてそんなことが出来るようになったかって?
そんなもの、思いつきだ。
ボーっとしていたら、急に頭の中に色々入ってきて、ひらめいたんだ。コレなら空を飛べるってね。
実際には空を飛んで無かったよ。走ることが出来ただけ。

 何も無い所に足場を作って、道を作る。見えないけど、確かにそこは道が出来たんだ。僕は走ったよ。
走っているうちに普通に走ることでさえ、色々と不満が出てきた。だから最小限で早く、もっと早く動けるように考えた。
そうしたら出来た。やろうと思えばできるだなんて、思っても居なかったけど。でも事実、空を闊歩する僕が居る。

 人に見つかると嫌だから昼間は地を歩いている。でも、夜は?
そりゃ悠々と空を走っているよ。
空を走っているうちに気が付いたんだ。空はものすごく綺麗で見渡すかぎり、何もない、空。僕はうれしくなったよ。そして



「あぁ、風がこんなに気持ちいいものだなんて、知らなかった」

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by crow_sergeant | 2007-10-08 16:21 | 小説