とある物書きの、小説置き場となったブログ。


by crow_sergeant
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ツンクーではない小説。

かなり前の小説だなぁ。

懐かしい。
書き終えたのって、これが最初で最後かなぁ。

一番最初に書いたのは、妄想日記だが。死にたい。過去の自分を殺してやりたいwwwwwwwwww


まぁ、これは割と好評だったかなぁ。
とゆーわけで、ごめんなさい。やる気が起きぬ。

では小説の方をw

Title
「名も無き死神」




―――僕は明日死ぬ。

 それを知ったのは昨日。倒れて病院へ担ぎ込まれたときだった。
意識が朦朧とする中、医者が母に言っていた。
 それで今、ベッドの上で寝ている。

(あぁ。死ぬのか・・・)
何か実感がわかない。これも運命なのかな。って勝手に納得してる自分がいる。



 お別れは、今日言うしかない。
医者に無理を言って外に出させてもらった。

 一旦、家に戻って携帯を手にして大好きないつもの公園へと向かっていた。

 変わらない・・・。いつもの景色に、犬の散歩をしてる人。全然いつもと変わらない。いつもと違うのは、僕。泣きそうなのを我慢している。
(泣くのは、みんなにお別れを言ってからだ。)


 とりあえず、僕はみんなにメールをした。
「大切な友達のみんなへ。急だけど、僕は明日死にます。自殺じゃなくて、ガンで。
みんな、ありがとう。そしてさよなら。葬式に行ってやってな。
今まで仲良くしてくれてありがとう。」
 このメールを、とりあえず携帯に入ってる人へ送信した。
返ってくるメールが見たくなかったからすぐにアドレスを変えた。



あとは、僕の愛する人だけ。直接家に行くことにした。
「ピンポーン」
親は居ないらしく、すぐにみゆきは出てきた。
僕は最初、何気ないことを話して、本題を持ちかけた。

「みゆき・・・。ごめん、僕は明日死ぬ。だけど、君は死んじゃ駄目だよ。
僕の分まで幸せになれよ。それじゃあ、ありがとう。愛してるよ。さよなら」
僕はそれだけを行って、走って公園へと戻った。
恐かったから。みゆきの顔、とても辛そうだったから。自分まで泣きそうになったから。


そろそろ帰ろうかと思った頃、親友の悟が息を切らして走ってきた。

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「太一!やっぱりここに居たのかっ。死ぬってどういうことだよ!」
悟が来て、安心したのか、僕は泣き続けた。

 僕が泣き止むまで悟は、何も言わずにそばに居てくれた。
落ち着いた僕は、全部悟に話した。
 悟もメールを見て、心配で駆けつけてくれたらしい。


最後の夜。ということで、僕らは話し続けた。酒も呑んだ。
いつのまにか、友達も一杯来ていた。


――――――

「・・・さて、僕はもう行かなきゃ。みんな、ありがとう。さよなら。ずっと友達だよ。」
『オウ』
「僕は、いつも・・・、いつも・・・みんなの心の中で生きていくよ。」
「忘れないからな。忘れられるかよ・・・!」
「みんな・・・。うん・・・!じゃあ、バイバイ」

僕は、振り返らず歩いた。いつもの景色を見て、一歩ずつ踏みしめながら。


歩いていると、病院へ着いた。
「お別れはすんだかい?」
優しい男の人の声。
「はい。みんないい奴です。」
「そうか・・・。さ、こっちへ」

そういって先生は、僕をベッドに寝かせた。



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安楽死。とでも言うのだろうか
僕は眠っているうちに死んだらしい。やっぱりあんまり実感がわかない
痛みも、辛さも無い。ベッドの上で僕が安らかなカオをして眠っている。


ボーっとしていると、黒装束の白い仮面をした人が立っていた(?
(ブリーチか?)と思ったので僕は聞いてみた。
「君は何?死神?」
白い仮面の人は、黙ってうなずいた
「君は何をする人?名前は?」
聞いてみたが、黙ってそこにいる。

ふと、みゆきのことを思い出した。病院の時計は午後4時をまわっていた。
名も無き死神に僕は尋ねた。
「僕、ちょっと彼女の様子を見に行きたいんだ。終わったらどこへ行けばいい?」
死神はスッと指をさした。その先はいつもの公園だった(なぜ、公園だとわかったのはわからない
「わかった。そこに行くよ」

僕は走り出した。


空中を走っていったので、早くみゆきの家へついた
ドアを通り抜けると、みゆきは泣いていた。

僕は、みゆきを抱きしめた。けど、みゆきは気付きはしない。それでも僕はみゆきを抱いた。


どれくらい経ったのだろう。みゆきは思いつめた顔でスッと立ち上がって洗面所へ行った。
そこでみゆきはかみそりを手に取った。
「太一・・・ごめん。やっぱり辛いよ・・・」

―――――――

かみそりを手首に当てようとしたとき、僕は条件反射と言ってもいいくらいとっさに叫んだ。
「ダメだ!!みゆき・・・僕の分まで生きて笑ってよ!」
伝わるかわからない・・・。けど、僕は言っていた
みゆきに僕の声が届いた。
みゆきは、手を止め、まわりを見渡した。
「太一・・・ありがとう。分かったよ。私、太一の分まで幸せになるから」
「・・・・ッ!」
(みゆき・・・)
モウ聞こえないけど、もう一度別れを告げて、僕は公園へと向かった。



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死神はちゃんと居た。
(当たり前か・・・)
なんて思いながら僕は死神の元へと向かった。

「これからどこへ行くの?」
そう言ったら、死神は手を差し出した。
僕は、その手を掴んだ。すると、あたりの景色は変わり、気がついたら道の他には何もない所に来ていた。

死神は、道の向こうを指していた。
「歩いていけばいいの?」
やっぱり、死神は黙ってうなずいた。


最初の方は黙々と歩いていたが、いつのまにか僕はしゃべりだしていた。
「・・・でね?みゆきってば本当にドジなんだよ?!何も無い所でころんだりするし。」
「・・・」
――

死神は、黙って話を聞いていた(んだと思う。
「やっぱり、みゆきは天然だよ。イキナリ変な事も言い出すし・・・」
話して居るうちに、僕は泣いていた。
「楽しかったなァ・・・あの頃は・・・
やっぱり僕、死んじゃったんだね・・・」
「・・・」
気のせいか、死神も沈んで見えた。

「あ~ぁ、もっと色んな事しておけばよかったなぁ・・・」
涙が溜まる目をこすりながら、僕は言った。


疲れもしない、ただ道が続いてるだけ。そこを僕は歩いた。
ただ、なんとなく休んだりした。それでも、死神はちゃんと僕のそばに居た。

死神に名前を聞いたが、無いと言う。やっぱりしゃべらないけど。ただ、うなずいてるだけ。
「名前が無いのか・・・。よしっ。僕がつけてあげる。
・・・ジェンドなんてどうかな?日本人っぽい名前じゃおかしいと思ったからさ。
僕の好きな漫画の主人公の名前だよ。いいかなぁ?」

何も言わずに死神はうなずいた。
僕の気のせいかもしれないけど。少しうれしそうに見えた


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そんなコトをしている内に僕は死神のコトが少しだけ分かったような気がする。

どれくらいの時間が経ったのだろう。この世界には時間というものが無いように感じる。いや、無いのかも。
それに、未だ誰とも会ってない。

(はぁ。誰か居ないのかな・・・)
そう思った途端、後ろから声がした。
「よう!君は誰?」
ずいぶんなれなれしい、陽気な人だ。
「ん?俺か?ゆうやって言うんだ。ほら、名乗ってやったんだから自己紹介ぐらいしろよ」
「あ、うん。僕は太一。君も死んでるの?」
「あぁ。交通事故でな」


それから、僕らは話をしていた。
話しているうちに色々とわかった。
ゆうやもここで会ったのは僕だけだというコト。
彼は野球のエースをしていたコト。
誰にも別れを告げれなかったコト。


ここで出来た、初めての友達だから、僕はものすごくうれしかった。自分のことも話したし。

「いいなぁ、お前は。別れを告げれたンだから。俺なんてイキナリだぜ?未練タラタラだぜ。ハッハッハ」
そんなことを言いながらも笑ってる。ものすごく明るい人だな。
・・・でも、泣いてたんだなって、ふと思ったりもした。



ゆうやにも死神がついてるらしい。けど、僕には見えない。僕の死神もゆうやには見えないらしい。
その死神もやっぱりしゃべれないらしい。


ゆうやによると、ここでは自分が想像したものが手に入るという。

「腹減ったから飯でも食わねぇか?」
「え?何も無いよ?ここ」
「だから、教えただろ~。何でもここでは手に入るんだから」
「あ、そうか・・・」
(う~ん。ステーキが食べたいな。よし)
(ステーキ!ステーキ!!ステーキ!!!)
「うぁ・・・。すごい・・・」
出てきたのは、3キロはあるだろう特大ステーキが皿に乗って出てきた。

(何でも手に入るのか・・・)
「ねぇ!人は?人も出来るの?!」
「わかんねぇ。本当に強い思いならできるかもよ」
「ん・・・」
正直、僕は悩んでいた。もう一度、みゆきに会いたい。でも、会ったら別れが惜しくなる。


「おい!?どうした?」
「あ・・・。なんでもない」
「そうか。沈んでないで笑えよ。俺まで沈んじゃうだろ~!」
「ごめん・・・」
「いいから!笑えって」
ゆうやは、変な顔をして僕を笑かしてくる。
「あははは。変なカオ~」
「ふっふっふもっふ」
(ゆうやも居ることだし、いつかはみゆきにも会えるし。根拠は無いけど。・・・・・・ふもっふ?)
「さ、とりあえず飯でも食おうぜ」
「うん。そうだね」


「ふぅ~。食った、食った。さぁ行こうか。でも、この道はどこまで続くんだろうな」
「ほんとにね。気分的に疲れるよ」
本当にどこまで続いてるんだろ・・・?


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「さてと」
また歩き出す。

歩いても歩いても、変わらない風景
落ちない太陽に紅い空
月もすこしだけ見える。
キレイな風景。だけどなぁ・・・
どれくらい歩いたことやら。。。
いつになったら着いてくれるんだろう。この先はには・・・

「・・・い。おいってば!!」
「え?!な、何?」
「いや、別に用はないけど。あまりにもぼーっとしてたもんだからな」
「え?そう?」
ちょっと、顔を赤くする。
「あぁ。まぁ、確かに考えるよな。いつになったら着くんだろうって。この先ってなんだろうってな。」
「う、うん。」
「ほら!元気だせよ。もうすぐ着くってば。な?」
「うん・・・」
「またそんな顔する。ダメだぞ」
「・・・ん。そうだな。ごめんごめん」
「よろしい」
「時間がないな・・・」
「え?何?」
「いいや、なんでもない」
「ならいいんだけど」


ただただ歩き続ける。
「なぁ、なんで暗くなってきたんだ?」
「・・・・・・」
「太一!!」
「ん、ごめん。で、何?」
「空見てみろよ。暗くなってきた。」
「え?暗くなってないよ?」
「え・・・?」
口をあけたままのゆうや。
どうしたんだろう。

表情が、段々暗くなっていく。
「太一・・・。ごめん」
「どうしたの?」
「ん・・・。お別れだ・・・」
ゆうやの足が光りだす。
「え?!そ、そんな・・・。会えたばっかりなのに!」
「あぁ・・・。大丈夫・・・。また会えるよ」
「でも!でも・・・。もう一人は嫌だよ・・・」
「ほら、ジェンドがいるだろう。それに、お前の心の中にオレもお前の友達も。みんな居るだろ?」
「あ・・・。う、うん」
「だから。泣くな。・・・じゃあ、な」
「・・・うん!ま、また会えるよね。絶対だよ」


ゆうやは体全体が光って、消えていった。
しばらく、僕はすわりこんでいた。悲しくて。哀しくて。

『・・・?・・・?』
「え?」
どこからか声みたいなのがした。
でも、見回しても僕とジェンドだけ。
もしや、と思い、ジェンドを見てみる。
『か・な・しい・・の?だ・・いじょ・・う・ぶ・・わ・・たし・が・・い・・る・から・・』
「・・・うん。そうだね。もう大丈夫。ありがとう。でも、しゃべれたんだね?」
ジェンドは首を振る。
「え?でも、たしかに聞こえたけど・・・」
まぁ、考えてても仕方がない。
先に進もう。




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「うーん。よく寝たぁ」
ちょっとだけ目が痛い。ちょっと泣きすぎたかな。
っていうか、こっちに来るときからずっと別れが重なってる気がするなぁ。
まぁ、おかげで色々な事がわかった気がするし
悪い事・・・じゃ無いよな・・・。
また涙が滲んでくる。
「あぁ、もう!たくさんだよ、こんなのっ」


「少し泣いて楽になったかなぁ・・・」
僕はもう精神的に疲れ果てていた。
色々な事が起きすぎて。
「いつまで続くんだよ。景色も変わらない、疲れもしない。こんなの意味ないじゃないか!」
ジェンドは首を横にふった。
「え?どういうこと?ってしゃべれないのか。考えてみるよ」
んー。どういうことだろう。

・・・考える?あぁ。そういうことかなぁ?
「ねぇ、ジェンド?ここってさ、今までの事振り返るところ?
最初からここの先って無いんじゃないの?」
やっぱり黙ってうなずくジェンド。
「そっか。そうなんだ。悪い事じゃないね・・・。うん。そっかぁ」
じゃあ、歩かなくてもいいのかな?
僕は横になる。
目をつぶり、色々な事を思い出す。
みゆきの事や友達の事。
・・・。

いつの間にか眠っちゃってたらしい。
起きてあたりを見渡す。
「あれ、ここ。どこだろう・・・?」ジェンドも居ないし、景色がなくなっている。
あたり一面見えるは真っ白な世界。
「ジェンドー?どこ行ったのー?」

また自分独りになっちゃった。
もう、こんなの嫌なのに。

「太一・・・。」
え?
「誰?誰か居るの?」
声がしたほうを僕は向く。
「あれ、君は・・・」

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「君は・・・ジェンド?」
「・・・」
「やっぱりそうなの?でも、姿が違うよ?」
「・・・えぇ。ここはあなたの心の中」
「え・・・。僕の・・・?」
黙って頷くジェンド。「ここは、今までの自分の事を思い出すために作り出されたあなたの心なの」
「自分の事を・・・?」
頷くジェンド。
「でも、なぜ・・・?」
「・・・。それは、今までの楽しかった事やうれしかった事。色んな思い出を忘れないようにするためです」
「・・・そ・・っか・・・」
「ゆうやが言ってたでしょう。この世界は、思い描けばなんでも手に入ると」
「うん・・・」
「ゆうやは、あなたが作り出した友達」「え・・・?」
「だから、ゆうやが来て、色々教えてくれたよね。友達や思い出の大切さを」
「うん。ゆうやが居てくれなかったら僕は・・・」
「そして、充分な時間が経ちました」
「こ、これから僕はどこに行くの?!」
「言えません。でも、誰かの近くに居たいのなら聞きますが」
「・・・もうちょっと待ってくれないかな?こんなのイキナリすぎるよ・・」
「・・・」
黙って頷くジェンド。





誰かの近くに。か・・・
みゆきの近くに近くに居たいな・・・





ここが、僕の心の中・・・
確かに僕らしいや・・・ハハ
ゆうやは僕が作り出した友達か・・・
そこまで寂しかったのか・・・・・・うん、寂しかった。





((っていうか、ジェンドって女のコだったのか・・・





「・・・うん。決めた!」
「・・・」
「やっぱり、みゆきのそばがいい」
「・・・わかりました。次も楽しい人生を。また会いましょう」
「うん・・・」

あたりが急に暗くなる。

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ん・・・。真っ暗だ。
あれ。僕は誰だろう?
うまく、動けない・・・
ん・・・。


ん・・・?

急に光が射しこんだ。
「にゃぁ(まぶしい」
「かわぃー。赤ちゃんだよー。わーぃ」

あれ・・・。このコ、誰かの面影が・・・
「ねー、みゆきママ~。飼っちゃダメ~?」
「もう。しょうがないわね。名前は何にする?」
「じゃぁ~。太一のたっくん!」
「!・・・いい名前ね・・」
「にゃぁ~」





もう、前世の記憶は無いけれど。
太一という猫は暖かい家族に囲まれて幸せに過ごしていった。

余談なんだけどね、実は太一、少しだけ記憶を持ってるみたいで
いつもみゆきの傍に居ましたとさ。
Fin  
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by crow_sergeant | 2008-01-01 14:55 | 小説