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とある物書きの、小説置き場となったブログ。


by crow_sergeant
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ツンクー小説 -第04-2話-

続編です。
まだ01話を見てないひとはこちらからどうぞ
まだ02話を見てないひとはこちらからどうぞ
まだ03話を見てないひとはこちらからどうぞ
まだ04-1話を見てないひとはこちらからどうぞ


「朝も素直クール」






拓?「クー、起きろ。クー、起きろ」
ク 「ん・・・。む、君の声だけだというのに。私はこんなにもドキドキする」
? 「朝から変態活動、ご苦労様だな、妹よ」
ク 「おはよう、兄君。朝の乙女の部屋に入って来てそれは無いだろう。反省してくれ」
兄 「・・・あぁ、反省した。だが兄は警察に捕まらないか心配だ」
ク 「そのときはただ一人の肉親である兄君が迎えに来てもらうことになるな」
兄 「断る」
ク 「な、どうして」
兄 「ネタとしておもしろいからだ」
ク 「そうか。言い切るところが兄君らしい」
兄 「しかし、その目覚ましのヴォイスはどこで手に入れたんだ」
ク 「学校で彼にマイクをつけて盗ったのを合成したんだ」
兄 「ますます心配だな。兄は」
ク 「すまない、兄君。だが見つかるようなヘマはしない」
兄 「ならば安心だ」
ク 「それで兄君はなぜここに居るのだ?」
兄 「あぁ。彼とやらに妹、お前の寝顔を送ってやろうと思ってな」
ク 「兄君・・・」
兄 「ダメだったか?他にも中学時代のブルマ、スク水、他80枚以上の写真を送りつけてしまってるんだが」
ク 「兄・・・君・・・。素敵だ。すごくエロいチョイスだが枯れの気を引くためだ。この際、なぜそんな写真を持っているか問わないでおこう。何故だ」
兄 「あぁ、高く売れるんだ・・・友に」
ク 「なるほど。流石だ兄君」
兄 「ありがとう。早速だがこれをつけて飯を作ってくれないか」
ク 「これは?」
兄 「ネコミミだ」


―――――

朝だから軽いものを作る。
家族も私もパンはあまり好まない。朝はやはりご飯に味噌汁だろう。
トントントンと、大根を切る。
カシャッ
後ろでシャッターを切る音が聞こえてくる。が、気にしないでおこう。兄君はいつもこんなのは当たり前、いつものことだ。
ふぅ。彼はまだ寝てるだろうな。いつかは一緒に朝を過ごしたいものだ。・・・いや、不可能ではないな。だが七香君たちが邪魔しにくるだろうな。ふむ
彼― 蒔寺拓弥のことばかり考えてしまう。
私は彼のことが好きだ。どうしようもなく彼のことが好きだ。彼のためならこの命だって捧げよう。

私が彼のことを好きになったのはいつだったか・・・
高校に入って初めて彼を知った。クラスも違って、接点が無かった。それでも彼らは騒がしく、私はそれを目で追うようになっていた。あの輪に入れたら、と。
何か劇的なことがあったわけでもない。目で追うその先の彼に、自然と心を奪われた。

それが運命だとさえ思えるほどに自然に。

七香君たちも彼のことが好きなんだろう。五分五分だろうな。彼は驚くほど鈍いからな

兄 「いいぞ、妹よ。その顔だ」
カシャッ
ク 「・・・兄君、ぶちこわしだ」
兄 「知らんよ、妹」
ク 「兄君らしい(慣れた)。料理ができた。さあ食べよう」
兄 「妹よ。ネコミミは取らないのか?」
ク 「いや、彼の属性を調べようと思ってね。つけたまま彼の所へ行こうと思う」
兄 「GJ!!」


手早く朝食をとる。
今は8時少し前。・・・彼を私の手で起こしに行こうか。


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ツンデレって主人公が居ないと、普通の女の子ですねー
書いてていつもの調子がないなぁって感じだった。
うってかわって素直クールはいつでもどこでも素直でクールだなw
兄君、一発変換できない・・・
あにぎみ、って読んでたけど違うのかな・・・
by crow_sergeant | 2006-04-13 22:35 | 小説